
介護職員にプロ意識を伝えるリーダーの関わり方
介護現場の「プロ意識」どう育てる?
あらゆる年齢・経歴の方が働く介護業界で、どのようにして職員の「プロ意識」を育てるか。
それはリーダーの指導力が問われる場面でもあり、改めて介護の定義を問い直す機会でもあります。
このコースでは、新人研修で教えるべきことから、実際に現場に入ってからあるべき、リーダーの姿勢についてレクチャーします。
新人職員に対しての個々との関わり方はもちろん、「孤独・孤立」に陥らせないためのチームづくり、また、介護職を続けていくための「自分を大切にする」方法までもお教えしますので、リーダー以外の介護職の方にも学んでいただける内容です。
※冒頭に講義で使用したレジュメをPDF形式で添付しています。メモ用のスペースもありますので、ぜひダウンロード・印刷してご利用ください。
このコースの詳細
新人研修・新人スタッフの指導方法について
新人研修の内容に盛り込むべき内容や、必要な要素についてまず説明します。
プロ意識は1回で育てることは出来ませんが、まずは新人研修でそのための素地を作ります。
身体拘束(抑制)について
身体の自由を奪うことだけが拘束(抑制)ではありません。
拘束(抑制)には「みえる拘束(抑制)」と「みえない拘束(抑制)」があります。
まずは「拘束(抑制)」の定義について理解を深めます。
事故とは何か、責任とは何か
不測の事態が起きてしまった場合のリーダーがとるべき態度について解説します。
「責任の所在」を明確にし、『わたしがあなたの上司(リーダー)である』ということを新人スタッフに伝えることがプロ意識の基盤となっていきます。
報告の重要性
新人スタッフにはまず、「報告」がどのようなものなのか、なぜ報告をするのか、そして正しい報告の必要性を教える必要があります。
そして報告を受けたリーダーは、利用者との信頼関係や利用頻度、家族との関係性、病状、かかりつけ病院の有無などを踏まえて「判断」をしなければなりません。
事故報告書の正しい作成方法
責任には、医療的責任、社会的責任、ケアとしての責任の3種類があります。
それらの責任を果たすために必要なのが「事故報告書の作成」です。医師に繋げる、家族に説明する、再発防止に努めるために重要となる事故報告書を、どのように指示をして書かせればよいのかを解説します。
「プロ意識」を持ってもらうためには
新人スタッフのプロ意識を育てるためには、「リアリティ」を持たせることが大切となります。様々な人が働く介護施設で、どのようにスタッフに「リアリティ」を感じさせ再発防止へ向かわせるか、リーダーが伝えなければいけないることについて学びます。
大切な人を大切にするケア
「プロの介護=ゆとりのある介護」と言われますが、それはスタッフ同士の切磋琢磨や努力なしでは成り立ちません。
利用者を幸せにしプロの介護をするために、まずはスタッフ自身が行なうべき関係充実の方法を「生活習慣のアセスメント」という考え方で解説します。
プロの介護とはどういうものなのか
プロ意識を伸ばすためには「我が身に置き換えて考える」ことが大切ですが、その範囲を超えてしまった場合、スタッフの心には何が起きてしまうのかをここで理解します。
そしてその状況を解消するための手段とチームづくり、それが出来ないチームや施設の危険性、孤立・孤独感を爆発させないためにスタッフ全員が持つべき意識についても学びます。
実体験に基づくプロの姿
講師自身が体験した、家族と職員が支え合い、職員全員がプロとして向き合ったエピソードをお話します。介護とは「命の一日一日の重みを支えること」という事実を、改めてここで考えてみましょう。
軽快なテンポの講義なので肩肘を張らず、いつでも学んでいただけます。また、動画は全て10分前後なので、必要な箇所だけ施設での研修に利用することも可能です。
リーダーとしての指導力や責任感を身に付けたい方はもちろん、介護スタッフとして伸び悩んでいる方にもぜひ学んでいただきたいコースです!
About the Instructor

高知医療学院理学療法学科を卒業後、福岡県の医療グループに勤務。
同グループの医療費不正請求事件による混乱を目の当りにして、老人医療の現実と矛盾を知る。
これが原点となり高齢者の生活に密着した介護現場での活動を展開。
特別養護老人ホームシルバー日吉に介護職として勤務、介護部長、デイサービスセンター長、在宅部長、そして、医療法人財団百葉の会、法人事務局企画教育推進室室長及び介護老人保健施設ききょうの郷生活リハビリ推進室室長、介護老人保健施設鶴舞乃城看・介護部長を歴任。
現在は、介護老人保健施設星のしずく看・介護部長を勤める傍ら講演活動、介護アドバイザーとして全国を飛び回る毎日。
日々現場と向き合いながら、人材育成に尽力している。
Course content
1 | 講義レジュメ | 1:00 | ||
Section 1:新人スタッフへの指導について | ||||
2 | プロ意識を定着させるための素地をつくる | Preview | 15:45 | |
Section 2:「身体拘束(抑制)禁止」に対する意識づけと責任の所在 | ||||
3 | 新人研修で「身体拘束」について話す意義 | 11:47 | ||
4 | 「身体拘束」とは「行動制限」 | 2:04 | ||
5 | 事故とは何か、責任とは何か | 5:46 | ||
Section 3:プロ意識の基本をつくるために | ||||
6 | 報告の必要性 | 8:32 | ||
7 | 医療的責任・社会的責任・ケアの責任 | 5:07 | ||
8 | 事故報告書の正しい作成方法 | 8:01 | ||
9 | 「プロ意識」を持ってもらうために | 5:16 | ||
10 | 再発防止のために、リーダーが伝えること | 9:22 | ||
Section 4:大切な人を大切にするケア | ||||
11 | 「ゆとりのある介護」のためにすべき努力 | 4:03 | ||
12 | 自分、特定の相手、社会的交流を大切にする | 7:02 | ||
13 | 「家族を大切にするケア」を考える | 6:50 | ||
Section 5:プロの介護とはどういうものなのか | ||||
14 | 認知症のお年寄りから学ぶこと | 9:24 | ||
15 | 自己解釈と「言語表現すること」の重要性 | 7:23 | ||
16 | 自分で自分を独りぼっちにしない | 11:52 | ||
Section 6:実体験に基づくプロの姿 | ||||
17 | 家族だけ、職員だけではできないケア | 19:03 |