これからの看護・介護に求められる専門性
これからの看護・介護で必要となる専門性とは
新人研修で個人の尊厳尊重という理念を学んでも、実際に施設へ入職すると「現場を見る」ことが要求される。
それが、介護職員にとっての大きな戸惑い、そして業務上の悩みへと発展していきます。
しかし、理念で「個人の尊厳尊重を守る介護」と教えながら現場で実践されていなければ、職員の育成・介護の質の向上を目指すことは叶いません。
理念と実践に相違のない現場でのチームワークや取り組みの中でこそ、看・介護職員がその専門性と知識・技術を見出していくことこそが、実際の業務改善へとつながっていくのです。
介護業務の中心となる、食事・排泄・入浴の三本の柱から、このコースでは「入浴」の業務改善を例に挙げながら、今後の看護・介護職員に必要な専門性や知識・技術について解説していきます。
このコースで学べること
業務改善とは
理念や目標として言っていることを、実際の現場でやっている介護として実現させることが「業務改善」です。そこに相違がある現場は、介護施設としてもスタッフ個人としても成長はありません。
ここでは、ケアの三原則をもとに「スタッフがやりたい介護」を言語化すること、施設を上げて「利用者全員を個別援助する」という方法論を解説します。
なぜ介護をしているのか
入浴介助の事例を挙げながら、本物のADLとは何か、選ばれる施設になるには、また、現場で学び「やりたい介護」を実現するため、基本に立ち返って介護を考えます。
利用者たちが教えてくれたこと
利用者自身が「生きるために選択と責任」を負うこと、施設の業務目標は利用者へ意味をもたらすのか、最期まで人間らしくいるということ等を考える機会となった、講師の体験談を紹介します。
操作・コントロールを加えず、あるがままの本人を支えきるということ、これが目標志向型ケアプランです。
「人を支える、支えきる」という介護の仕事について、深く考えるためのコースです。
About the Instructor
高知医療学院理学療法学科を卒業後、福岡県の医療グループに勤務。
同グループの医療費不正請求事件による混乱を目の当りにして、老人医療の現実と矛盾を知る。
これが原点となり高齢者の生活に密着した介護現場での活動を展開。
特別養護老人ホームシルバー日吉に介護職として勤務、介護部長、デイサービスセンター長、在宅部長、そして、医療法人財団百葉の会、法人事務局企画教育推進室室長及び介護老人保健施設ききょうの郷生活リハビリ推進室室長、介護老人保健施設鶴舞乃城看・介護部長を歴任。
現在は、介護老人保健施設星のしずく看・介護部長を勤める傍ら講演活動、介護アドバイザーとして全国を飛び回る毎日。
日々現場と向き合いながら、人材育成に尽力している。
Course content
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